Codex CLIにworktreeと音声会話が来たので試した!reasoning effortのmaxとultraの違いも
👀 結論から
Codex CLI のアップデートを久しぶりに追いかけたら、ここ1ヶ月でかなり手が入っていました。
特に大きいのが experimental な worktree 対応と、/voice での音声会話、それと reasoning effort に ultra が増えたことです。
なかでも実用面で一番助かったのは worktree で、「1つのリポジトリで複数の作業を同時に進めたい」問題がCLI側で解決したのはありがたかったです(^^)
逆に音声会話のほうは、正直まだ「面白い」止まりでした。そのあたりも正直に書きます。
🔧 worktree でセッションごとに作業場を分ける
Codex CLI 0.154.0 で、セッションごとに別の作業フォルダを切る worktree 機能が experimental として入りました。
新しいセッションやブランチを切って始めるときに専用のフォルダが作られて、あとから一覧表示したり、途中のセッションを resume したりできます。
これまでは「同じリポジトリで2つの作業を並行したい」となると、自分で git worktree add して別ディレクトリを用意してからCLIを立ち上げ直す、という手順を踏んでいました。
それがセッション側の概念として入ったので、作業の切り替えで「今どっちのブランチにいるんだっけ」と迷う回数が明確に減りました。
ちなみに iOS 26 の Codex アプリ側では worktree の準備をバックグラウンドで進められるようになっていて、進捗が Live Activity に出るそうです。
このへんは「CLIとアプリで同じ概念を共有し始めている」感じがあって、地続きになってきたなと思いました(・∀・)
🔊 /voice で音声会話ができるようになった
0.155.0(2026年9月17日)で、/voice による音声会話が opt-in の実験機能として追加されました。
/experimental から有効にすると使えるようになり、ライブの文字起こしとマイクのコントロールが画面に出ます。
嬉しいのは、音声でも選択中のモデルと reasoning effort の設定がそのまま反映されるところで、「音声だから簡易モードになる」わけではないという設計になっていました。
ただ、実際に業務で使ってみた感想としては、コードの話は声だと精度が出しづらいんですよね(´・ω・`)
変数名や記号の多い指示は結局タイプしたほうが速くて、私の場合は「歩きながら仕様の相談をする」くらいの用途でしか出番がありませんでした。
とはいえ、手が離せないときに状況だけ聞くみたいな使い方はアリだと思っていて、慣れるともう少し用途が見えてくる気もしています。
🎯 max と ultra は性質が違う
今回いちばん整理してよかったのが、reasoning effort の話です。
max に加えて ultra が増えたのですが、この2つは「同じ軸の強弱」ではありません。
- max: 推論の深さを伸ばす方向
- ultra: 並列化によって広さを伸ばす方向
つまり「ultra は max の上位互換」ではなく、探索の幅を広げたいのか、1本の思考を深めたいのかで選ぶもの、という整理になります。
さらにセッション全体には rollout token budget という上限があって、全エージェントスレッド合計のトークン消費に天井が設けられているのも把握しておくと安心でした。
さりげなく便利だったのが、セッション中に Alt+, と Alt+. で reasoning effort を上げ下げできるショートカットです。
「ここからは慎重にやってほしい」という場面で、セッションを立て直さずに上げられるのは相当ラクになりました👍
✨ 細かいけど助かっている追加
大きな機能以外にも、地続きで入っている改善がいくつかありました。
- TUI のステータス行に推論サマリがライブ表示されるようになった(今なにを考えているかが分かる)
- ターンが成功したときに完了時刻が出るようになった
- エージェント一覧でタスクの非表示・アーカイブ・削除ができるようになった
- 対応 Mac で Touch ID による確認が使えるようになった
- Amazon Bedrock の認証情報に対応した
個人的に一番ありがたいのは推論サマリのライブ表示で、長いタスクを投げたときに「止まっているのか考えているのか」が分かるのは精神的にだいぶ違います(^^)
Bedrock 対応は、社内のモデル利用を AWS 側に寄せている環境だと選択肢が広がる話なので、チームで導入している人には大きいかもしれません。
🪞 自分の運用をどう変えたか
ここまで触ってみて、自分の運用で変えたのは2つです。
1つは、並行作業は worktree 前提にしたこと。「レビュー待ちの作業」と「今書いている作業」をセッションごと分けておくと、行き来のコストがほぼゼロになりました。
もう1つは、effort を最初から上げっぱなしにしないことです。
ultra は並列で広く探索する分、当然トークンも時間も食うので、まず既定値で走らせて、詰まったところだけ上げるという運用に変えました。
このあたりは Claude Code でも同じことを考えていて、結局どのツールを使っても「どこまで考えさせるかを人間が決める」という部分は残るんだなと感じています。
逆に言えば、そこさえ決められれば道具はかなり選べる時代になってきた、ということかもしれません🤔
🔧 worktree を使うときのハマりどころ
worktree はかなり便利ですが、使い始めにいくつかつまずきました(・_・;)
1. 依存パッケージは worktree ごとに入れ直しが必要
worktree は作業用のフォルダが別になるので、vendor/ や node_modules/ はそのままでは使えません。
新しい worktree で作業を始めたら、まず composer install や npm install が必要です👀
2. .env はコピーされない
.env のように Git で管理していないファイルは、新しい worktree には入っていません。
テストが「設定が見つからない」で落ちたら、たいていこれです。
3. 終わった worktree は片づける
# 今ある worktree の一覧
git worktree list
# 使い終わった worktree を消す
git worktree remove ../myapp-feature-x
放っておくと、依存パッケージのぶんディスクの容量をどんどん使います(・_・;)
**「作業が終わってマージしたら、その日のうちに remove する」**を習慣にしておくと、気づいたら容量が足りない、ということがなくなります✨
パパ系Webエンジニア〜愛用ガジェット一覧 🛍️
AI開発・執筆に使っている作業デスク環境を楽天ROOMにまとめています ✨ デスク周りの参考にどうぞ 🙌
🙌 まとめ
ここ1ヶ月の Codex CLI アップデートで、実際に仕事で使ってみて効果のあったポイントをまとめます。
- worktree(0.154.0・experimental)でセッションごとに作業フォルダを分離、一覧・resume も可能
/voice(0.155.0)で音声会話。モデルと reasoning effort の設定は音声でもそのまま反映される- reasoning effort の
ultraはmaxの上位ではなく、並列による「広さ」方向 - セッション中に
Alt+,/Alt+.で effort を上下できる - 推論サマリのライブ表示、Touch ID 確認、Amazon Bedrock 認証情報対応なども追加
音声はまだ様子見ですが、worktree と effort まわりは今日から運用を変えられるタイプの改善でした🙌
※ バージョン番号・実験機能の有効化方法は頻繁に変わります。最新情報は Codex 公式ドキュメント をご確認ください👀